前立腺肥大症のおはなし

薬を飲まなくて良くなる治療

前立腺肥大症に対するレーザー手術

60歳を過ぎると男性は排尿困難が生じることが多くなります。排尿困難とは尿の切れがよくない・残尿感がある・トイレが近いなどの症状です。

原因として考えられるのは前立腺肥大症です。
前立腺とは、直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口から尿道を囲おう様に付いているクルミ大の機関で、男性にしかありません。

前立腺肥大症とは、加齢に伴い前立腺が大きくなってしまい、排尿が困難になったり、排尿ができなくなったりします。

前立腺肥大症は軽症から中等症であれば、内服薬で症状を改善することができます。
しかし、尿が出なくなって尿道から管を挿入されたり、膀胱結石や尿路感染症などが持続する場合は手術が必要になります。

当院では従来の電気メスでの経尿道的前立腺切除術と比べ出血リスクが少なく、入院日数も短い半導体レーザー前立腺蒸散術を導入しております。

抗凝固剤使用下でも安全に施行可能ですので前立腺肥大症でお困りの方は相談してください。

※参考文献

夜間頻尿ガイドライン「第2版」
2021 後期研修医がおさえておきたい泌尿器疾患TOP30
ED診療ガイドライン
PDハンドブック

解説した医師

南里正之

役職: 院長
専門分野: 腎泌尿器科
経歴:
佐賀医科大学卒業、医学博士
東京女子医科大学腎臓病総合医療センター、佐賀大学医学部泌尿器科、南里泌尿器科医院での勤務後、2021年9月より医療法人社団自靖会へ。現在は井口腎泌尿器科内科・親水の院長として、外来や治療の傍ら、当ブログを執筆中。