寄り添うこと、全てはそこから始まります

都内でも数少ない、介護透析に特化した施設を役立てたい

まずは寄り添うことから

 私は、介護老人保健健康施設めぐみで施設長をしています。老健は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために医療的管理の下、看護、ケア、リハビリを提供する施設です。

利用者の声に耳を傾け、ご利用者さんに自宅だと思ってもらえるように心がけています。

まずは、家族や本人に寄り添って考えます。家族に連絡したいときや、変化があった場合もすぐに連携が取れるようにしています。

ポテンシャルを活かし透析患者さんにより良い環境を

透析もできる老健を活かしたい

 老健めぐみは、同じ建物内に「透析センター」がある施設です。透析患者さんは週に3日間、1日4時間。透析治療を行わなければなりません。透析の患者さんが、雨に濡れたり、寒さや暑さに晒されないようにしたい。透析施設一体型の入所施設はその一つの答えだと思います。

現在、老健めぐみのご利用者様の50%が透析患者さんです。今後、高齢化に伴い透析患者さんの数は増えていく事が見込まれ、めぐみのような透析施設一体型の入所施設が益々重要になっていくと思います。

同じ年齢の方と比べて、腎不全など透析が必要な利用者さんは、免疫機能が落ちていることが多いです。

血管や心臓、腎臓が弱っているため、より高い質のケアが求められます。また感染症対策や食事管理など特に気を配る必要もあります。

リハビリと透析の両方の専門家が協力してサポートする体制を作っています。

志を同じくした仲間と

利用者さんやご家族に寄り添える方を

 私たちの仕事は、利用者さんやそのご家族に寄り添うことが第一と考えています。

老健めぐみで働いているスタッフは、利用さんの変化によく気づいてくれています。

人と人のコミュニケーションが取れる方は大歓迎です。

働く人にも寄り添いたい

 どんな方でも最初からできる人なんていません。老健めぐみではスタッフの育成にも力を入れています。また、各種資格の取得やスキルアップも積極的に推奨しています。

最初から能力のある人なんていません。私たちが育てます。

介護の仕事に興味のある方は、働きながら学んで、その志を持って仕事について欲しいと思っています。

自分の長所を発揮できる環境づくりを

 大半は日本人スタッフですが、外国人の介護士も積極的に採用・育成しています。

同じ母国語を持つ先輩に話を聞いてもらいながら、日本語を学び、日本の進んだ介護の現場でスキルアップしていただきたいと考えています。

また、定年退職後などリタイヤした人の再就職も受け入れています。体力は若い頃より衰えても、長い人生経験にはかけがえのない価値があります。同じ年代や少し上の年齢の方をサポートすることで、地域や社会のつながりを持つことができます。

介護をする側も、介護をされる側もお互いに意義深い関係を築いていきましょう。

「対人間」でありたい

 「人間対人間」の関わり合いをしていきたいと思っています。

これはご利用者本人だけではありません。ご利用者の家族や、老健めぐみで働くスタッフ、地域の方まで。役職や専門職の垣根を超えた「対人間」という気持ちで支え合っていきたいと考えています。

福井 正德

役職:介護老人保健施設めぐみ 施設長

経歴: 杏林大学医学部卒業、医師

日本医師会認定産業医

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